幼児教育に英語は必要!?メリットとデメリット解説

学校では小学校から英語の授業が始まったり、幼児期からのスクールや家庭学習教材がたくさん出ています。そんな情報が入ると
早く入ったほうがいいんじゃないか!?
英語を学ぶとそれだけ日本語の定着が遅れるんじゃないか!?
色々なことを考えてしまうことと思います。ここでは
幼児期に英語教育をするメリットとデメリットを解説します。ご家庭で子どもに英語教育を受けさせるかどうかの判断材料にしていただけたらと思います。
我が家では、幼いころから「youtubeで英語の番組や歌を見る」「インターナショナル幼稚園への入園」「英会話教室」「地域の異文化ふれあいイベント」を子どもに体験させてきました。youtubeの市長については、1~2歳のころから英語の歌や知育チャンネルを積極的に視聴するようにしています。実際の子育てを通じて、子どもの姿から感じたメリットとデメリットを紹介します。
幼児期から 英語を学ぶメリット
どちらかというと、妻のほうが英語教育には熱心で様々なことを調べて実践しています。おかげで5歳ながら、英語圏の子どもとは、英語を使ってコミュニケーションを取って遊ぶまでになっています。その様子を具体的に紹介します。
「聞く力」が身につく
幼少期のほうが、言葉の発音を正確に聞き取ることができるといわれています。それは、経験を積めば積むほど、すでに知っている音に置き換えて脳が認識するので、微妙な異なる発音の違いを一つの音として認識しようとするためです。様々な研究がありますが、各言語の音の種類は
- 英語:約600個
- 日本語:約70個
- 韓国語:約600個
- 中国語:約2,000個
あると言われています。日本語は世界的にも音の種類が少ない言語と言われているため、多言語を学ぶ際に、微妙な発音の違いを聞き取ることが難しく、日本人が多言語に対して苦手意識を持つ一つの要因となっています。
一方、日本語の発音が身につく前に、多言語の音を聞くことで、音の違いを聞き分ける力を身に付けることができ、英語教育を早期に始めることのメリットとされています。様々な説がありますが、3歳ごろから始めると良いといわれています。
「正しい発音」が身につきやすい
聞く力と大きく関わるのですが、幼児期に開始することで発音にも優位に働きます。理論は同じですが、話す場合には口の中の筋肉の発達が関わってきます。人間は肺、喉、声帯、口腔内の空洞、舌、歯、唇を複雑に動かして音を発しています。
例えば「は」と「ま」と「ら」の発音を比べてみましょう。「は」というときには唇も下も上下くっつかずに音を出しています。一方で「ま」の時にはまず唇を閉じてから発音をしています。「ら」のときには舌を一度上顎にくっつけてから音を出していることが分かります。
聞く力の時にも示したように、日本語の音は多言語と比べてその種類が少ない特徴があります。つまり、音を出すときの筋肉の動きの種類も少ないのです。英語を習い始めた時の「F」の発音や「TH」の発音に苦戦したのは、そのように動かす筋肉を鍛えてこなかったからです。
幼少期からそれらの音を発することでよりネイティブに近い音を出すことができます。これもまた幼少期から始める大きなメリットになるでしょう。
英語に触れることが苦でなくなる
英語に対する苦手意識は、英語が上手になるかどうかに、一番大きな影響を与えるのではないのかと思っています。どれだけ才能があったとしても「苦手だ」と思っていては、やる気も起きず、挑戦することもできなくなってしまいます。
一方、得意ではなかったとしても「苦手」と思っていなければ、自然と見聞きする場面が増え、吸収していきます。英語といえどもしょせん言葉なので、やったらやった分だけ成長します。苦手でなくなるということが、その後の英語の成長に大きな影響を与えることでしょう。
多文化を受け入れる心が育まれる
わが子がそうでした。幼いころから外国籍の方々と接する機会を意図的に増やしたことで、自分と異なる外見、考えかた、暮らしなど違いを違いとして認識しているようです。自分と違う=嫌悪するものではなく、違うんだなと素直に受容することができるようになっています。親としてはこの部分が一番大きなメリットであると考えています。
幼児期から英語を学ぶデメリット
一方で、英語を学ぶことで失うものもあります。ここでは4つ紹介します。
日本語の習得の遅れ
英語に触れる時間が増えれば増えるほど、日本語に触れる時間は減っていきます。わが子を見ていても、同学年の子どもと比べて語彙数が少ないのかな?と感じることもあります。思考は「言葉」を軸に行っているので、語彙数が少ないとそれだけ深く思考できなくなる恐れがあります。早期英語教育に対して反対の立場をとっている人たちはこの点を危惧していることが多いです。
時間を生み出すことが必要
親は意図的に子供が英語に触れる時間や環境を作る必要があります。例えば、有益な動画が何かを調べてそれが流れるようにyoutubeを設定する。英語の本を読み聞かせる。英語が自然と家の中で触れられるようにおもちゃや本を用意するなどです。
どういったものがよいのか、親が英語を見ながら確認しなくてはいけないので、英語に普段から慣れ親しんでいる親はいいですが、私のように英語と無縁な生活をしてきた人にとってはかなりの苦労になります。この準備も楽しんでできるようになると良いですね。
お金がかかる
英語を学ばせようと思うとまず先に思い浮かぶのは「英会話教室」や「お家で学ぶ英語教材」「英語のおもちゃ」です。一般的に英会話教室は、幼児クラスであれば月3~4回で5~9000円が相場のようです。我が家では週3回6000円のネイティブ先生と会話中心のスクールに通っていました。
英語教材はピンからキリまであります。高いものでは小学校卒業まで使える100マ円円近くする教材から、2000円しない教科書もあります。英語で書かれた絵本もありますね。揃えていこうと思うと結構痛い出費になることがあるので、どのように英語教育するのかを見通しをもっておくことをお勧めします。
親が引け目を感じることがある
英語教育を積極的にしようとすると、スクールやインターナショナル幼児園でほかの保護者と関わることが出てきます。幼いころから英語教育を・・・と考える保護者の中にはお金に余裕のある富裕層や医者などの専門職についている人もいます。ザ一般人であった我々は、そういった場面で少し気後れしてしまうこともありました。慣れてしまえば何ともないですが、最初はプレッシャーを感じることがあるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。幼少期の教育にはいろいろな情報があり、どれが正解なのかはわかりません。どのような選択をするにしろ、親が愛情を注いで子育てすることが一番だと思います。お金や時間の心配については他の記事で解決策をて提示しますので、そちらをご覧ください。ありがとうございました。